「今週の歌」191

191.お猿のかごや

【作詞:山上武夫 作曲:海沼 実 1938(昭和13)

日本のかけ声というか囃子と云うか、合いの手を入れる歌は多いが、この歌もそれである。

   「エッサ エッサ エッサホイ サッサお猿のかごやだ ホイサッサ」この囃子で元気なかごやの担ぎっぷりが目に浮かぶから素敵だ。この調子がなければ、単なる猿の歌で終わるところだ。

そして小田原提灯ちょうちんだ、円筒形蛇腹式で上下に折り畳めて、懐ないし袖に入れられる、今流に云えば携帯式照明(懐中電灯のロウソク版かな)である。画期的な発明品である。

提灯は小田原だが、他に名産・名物はというと、かまぼこ・梅干しは既知、そして近年は「あんぱん」だろうか。

先日ついでに立ち寄ったが、あれから20年、値段が倍になっていた。

どうも誤解されている昨今だと思うのは、わたくしの好みの食べ物についてである。いつの間にか、ウナギ・トンカツ・餃子(限三食)と限定されてしまっている。まあその傾向は否定しないが。

名物餃子と云えば、やはり宇都宮である。最初は、わざわざ餃子を目的に行ったわけではないが、話には聞いていたので昼餃子をしたいと思った。ただ不案内、そんな時は駅の観光案内に行けば何とかなる。宇都宮駅の案内で「餃子専門店を一堂に集めた来らっせ本店があり、そこでは各店自慢の餃子を纏めて食べられる」と聞いて、早速行ってみた。

店の特徴で大きさも味も様々、6~7皿取って食する。それ以来宇都宮餃子のファンで、今までに5回ほど行っている。その内2回は、餃子目的である。東北自動車道で鎌倉から約150キロ、物好きで随分と高い餃子である。

   面白いのは5人ほどで行って、好みが違ったことである。市民の餃子消費量は、浜松に負けたそうだが、餃子は宇都宮に限るとわたくしは思っている。

   というのは浜松の餃子もいいと聞いて、出掛けたのである。例によって浜松駅の観光案内へ、もらった餃子案内図には専門店はいっぱいあるが、宇都宮のように一堂に集めて食べられる施設はない。そこでめぼしい店に行って昼餃子したのである。無論不味い筈はないがその店の味しか食べられないと云うのは遠くから来たものにとって、いささか不満が残る。もしその店が口に合わないとなれば、浜松の餃子はマイナスイメージとなり、再度食する気にはならないからである。

   いつもの独断だが、浜松はウナギ、宇都宮は餃子、小田原は提灯とかまぼこで十分町おこしになっているのだから、欲張ることもないだろう。

   

  最後に小田原駅について書き加え、まだ鉄ちゃん的なところを示しておこう。まず当駅は114番線まである神奈川県西部最大のターミナル駅である。海側から1,2番線が大雄山鉄道、36番線が東海道本線、710線が小田急線、11番線が箱根登山鉄道、そして13,14番線が東海道新幹線の各ホームである。何と12番線がない、つまり欠番線なのである。

  そして発車メロディー、云うまでもなく「お猿のかごや」であるが、凝っているのは番線によって編曲が違うことである。

  餃子食も鉄ちゃんも、ご当地へ行かなければ分からない、いつもの通り「百聞一見」に勝るものはないと云うことである。(M)