「今週の歌」

      174.浜千鳥 

【訳詞:鹿島かしま鳴秋めいしゅう 作曲:弘田龍太郎 1919(大正8)

千鳥という鳥は、どんな鳥かよく分からないが、皇居のお堀端の「千鳥ヶ淵」、模様の「千鳥格子」など千鳥を含んだ言葉が多い。私にとって身につまる言葉は「千鳥足」だ。

通常、鳥の足には後ろにも支える指があるが、千鳥の指は前三本のみで後ろ向きの指はなく、そのためによろめいた歩き方をするという。そこから酔っ払いの歩き方をして「千鳥足」となったらしい。

この千鳥足、はために見ると気持ち良く酔っ払ってフラフラと歩いているように見えるかも知れないが、本人はけっこう大変なのである。なにせ思うように真っ直ぐ歩けないので、電柱にぶつかったり、階段は手摺りなしではどうしようもない。ひどい場合は電車のホームから落ちたり、交通事故にあったりもする。ラッキーなことに私はそれほどひどい経験はないが、人には言えない恥ずかしいことは何度もある。

サラリーマン生活の約40年間、私は酔っ払って何度も電車を乗り越した。私は赤坂に勤めていたので、帰りは赤坂見附から地下鉄丸ノ内線で東京まで行き、のりかえて横須賀線で鎌倉まで帰ることが多かった。丸ノ内線で寝てしまい終点の池袋まで何度も乗り越した。横須賀線でも横須賀まで乗り越したことも数回ある。お恥ずかしいかぎりである。

悲惨な話、笑ってしまうような話、辛い話、酔っ払いにはいろんな話がつきものである。その度に気を付けねばと心に誓うのだが、夕日が落ちる頃には、そんなことすっかり忘れている。

それにしても、よくここまで体をこわさずに健康に育ててくれたと、親に感謝しながら今夜も一献、楽しみである。

最初から最後まで、課題曲と関係ない話になってしまい申し訳ない! (呑兵衛N)