ベートーベン「交響曲第2番」のレコードとCD
ベートーベン「交響曲第2番」のレコードとCD

『第二楽章』

二ヶ月振りのクラシックの話である。わたくしは偏ったクラシックファンだから大きなことは言えない。それは決め打ちの曲しか聴かないからであり、その傾向はここ十年非常に強いと自分でも思うからである。

今回もそんな曲の話をしよう、つまり第二楽章である。交響曲や協奏曲は大半が「第一楽章」の旋律で親しまれ有名になったと言っていいだろう。第五番の「運命」などその代表例である。

聴く者の心を掴む第一楽章に隠れた控えめな緩徐楽章でもある第二楽章、穏やかで心を包むような美しい旋律が多いのである。だが殆どの人はそれを知らないのも事実、せっかくCDには入っているのにもったいない話だ。

そこで独断で推奨する曲をいくつか挙げておこう、気が向いたら聞いて欲しい。以下5曲の第2楽章である。

・ベートーベン「交響曲第2番」:ベートーベンの交響曲の中で、最も美しいと言われている。無論個人差はあるが、わたくしもそう思う。

・ベートーベン「ピアノ協奏曲第3番」:これは第5番と共によく演奏されるが、わたくしは5番より3番の方がいい、第2楽章は尚更である。

・モーツアルト「ピアノ協奏曲第21番」:これは前にも書いたがスウェーデン映画「みじかくも美しく燃え」のテーマ曲。ゆっくり刻むピアノの音は、愛の語り合いのようだし二人の歩む愛の足音のようだ、特筆すべき一曲、何時聞いても“あの頃”を思い出すだろう。

・ショパン「ピアノ協奏曲第1番」:2曲の協奏曲の第1番、ショパンらしい心を震わすロマンチックな旋律、彼のソロは勿論だが、これもいい。

・モーツアルト「アイネ・クレイネ・ナハト・ムジーク」第1楽章は知らない人がいない、モーツアルトの曲の中でも一回聴いたら忘れられない親しみ易い傑作である。その第2楽章もハ長調のロマンスは明るく出色の曲である。まあこの曲は第4楽章までの全曲、理屈抜き弦楽の最高峰だろと思う。

と第2楽章の良さを書いたが、決して他の楽章が劣るとか嫌いと言うのでは決してない。全て人類の宝石に間違いない。

2楽章、箱根駅伝ではないが「花の2区」スタートの華やかさはないが、ともし見逃せない素晴らしい章なのである。