「ヴァイオリン協奏曲」

 四大ヴァイオリン協奏曲というのがある。順番はなく、このメンデルスゾーン、チャイコフスキー、ブラームス、そしてベートベンのヴァイオリン協奏曲を指す。

メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」(Violin Concerto)はイントロなしの一声からヴァイオリンが、有名な旋律を弾き始める。気高くのびのびと、傑作中の傑作である。特筆するほどに美しい旋律、一度聞いただけで“惚れる”、明るく心浮き立つ最高の曲だろう。曲名を知らない人でも聴けば「聴いたことある」と言うはずである。

協奏曲なので、大半の曲は三楽章の形式になっているが、このコンチェルトは最後まで間欠なく一気に最後まで演奏して終わる。彼の交響曲「イタリア」に相通ずる明るさは、メンデルスゾーンの生まれ育ち、よく言われる人間性そのものなのかも知れない。

「イタリア」については書くことはないが、このコンチェルトと通ずるところがあるようだ。

ずっと昔、渋谷のオーチャードホールに聴きに行ったことがある。何というオーケストラかソリストは誰だったかも覚えていないが、確か娘とその友人と3人、三階の最前列で聴いた記憶がある。女性ヴァイオリニストにしては、バイタリティーにとんだ強烈な演奏だったことを思い出す。

これもYouTubeで聴いてみてはどうだろう。わたくしは拙文を書いたり、オケを聞きに行くときは必ず聴くようにしている、その度受ける印象が違うのがまた一興だ。同じこと言うが、機会があれば生オケを聞いて欲しいものだ。

 

今回わたくしが聴いたCDはシャルル・デュトワ指揮ロンドンフィルハーモニー管弦楽団、ヴァイオリンはコリン・デイヴィスで流れるようなソロの旋律にバックのオーケストラが絡んで、主旋律とオブリガードの交錯は素敵だ。指揮者のシャルル・デュトワは、以前N響の指揮をしていたと記憶している。