Noppe雑記帳

半世紀ぶりに、山手線に一つ駅が新設されるとのこと。駅名は「高輪ゲートウエイ」。この駅名がマスコミでは「ダサイ」だの「長すぎる」など、いろいろ物議を醸し出している。

どうせ若者達は、いずれ省略して「高ゲ」とでも言い出すだろう。

想像するに、一つ駅が増えると言うことは大変な事だと思う。現場はさておいて、JR東日本の全ての駅にあるいくつもの路線図を新しくし、各種コンピューターシステムの変更、タイムテーブルの変更、全ての切符販売機の刷新、さらにはJTBほかが毎月発行している時刻表の改訂など、大変な作業である。

話しを戻して、新駅の名前はアンケートによってきめられたが、最も多かった駅名は「高輪」である。なぜ、これが採用されなかったのか。そこには以下の様なややこしい事情があるようだ。

まず、お隣の品川駅の住所は東京都港区高輪3丁目である。つまり品川駅は品川区ではなく港区にある。しかも高輪である。

そして問題の新駅の住所は高輪ではなく港区港南である。ややこしい話しだが、まあいろいろ考えたのでしょう。

私は、地理的に考えると「泉岳寺前」が分かりやすいと思いますが、いかがでしょう?

同じような例では、目黒駅は目黒区ではなく品川区にあるのです。

四代目柳亭痴楽の落語「恋の山手線」が懐かしい。彼が生存していたら、「高輪ゲートウエイ」を、どのように読み込んだのだろう。

 

  若い方はこの話し、わからないでしょうね?

長くなりますが、興味のあるかたは、以下の噺をご参照下さい。

■四代目柳亭痴楽の噺「恋の山手線」 

 

  上野を後に池袋、走る電車は内回り、私は近頃外回り、
彼女は奇麗なうぐいす芸者(鶯谷)、にっぽり(日暮里)笑ったあのえくぼ、
田畑(田端)を売っても命懸け、思うはあの娘(コ)の事ばかり。
我が胸の内、こまごめ(駒込)と、愛のすがも(巣鴨)へ伝えたい。
おおつか(大塚)なビックリ、度胸を定め、彼女に会いに行けぶくろ(池袋)、
行けば男がめじろ(目白)押し。
そんな女は駄目だよと、たかたの婆(高田馬場)や新大久保のおじさん達の意見でも、
しんじゅく(新宿)聞いてはいられません。
夜よぎ(代々木)なったら家を出て、腹じゅく(原宿)減ったと、渋や(渋谷)顔。
彼女に会えればエビス(恵比寿)顔。
親父が生きてて目黒い内(目黒)は私もいくらか豪胆だ(五反田)、
おお先(大崎)真っ暗恋の鳥。
彼女に贈るプレゼント、どんなしながわ(品川)良いのやら、
魂ちぃも(田町)宙に踊るよな、色よい返事をはま待つちょう(浜松町)、
そんな事ばかりが心ばし(新橋)で、誰に悩みを言うらくちょう(有楽町)、
思った私が素っ頓狂(東京)。
何だかんだ(神田)の行き違い、彼女はとうに飽きはばら(秋葉原)、
ホントにおかち(御徒町)な事ばかり。
やまて(山手線)は消えゆく恋でした。