Noppe雑記帳

 

喰いしん坊雑記 

その「続・食欲の秋」

『柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺』

正岡子規がこの句を詠んだのが明治28年1026日ということから1026日は「柿の日」とのこと。

昔は柿の木がある家が多かった。ちょうどこの季節、葉はほとんど落ちてしまった柿の木の枝先にいくつもの柿の実が残っている風景は日本の原風景とも言えるだろう。

柿は40種類以上あると言うが、その半分は渋柿とのこと。この渋柿を干して甘い「干し柿」にする。今風に言えばドライフルーツである。

軒下いっぱいに、いくつもの干し柿が、すだれのように吊されている田舎の風景も私の好きな景色だ。

 

前置きが長くなったが、本題は生柿の喰い方である。

柿を縦に4頭分して皮を剥いて、カリッと、やや堅めの柿を食べる方がほとんどであろう。これが多数派とすれば、私の食べ方は少数派である。

私は、よく熟して皮が濃いオレンジ色になり、指で押してみて少し柔らかくなった頃に、横半分の輪切りにして、食べる。

輪切りにすると目の覚めるようなオレンジ色の果肉の中心から放射線状にやや濃い模様が現れる。このゼリー状の柿をスプーンですくって食べるのである。トロ〜ンと甘〜い、柔らかな味が口の中いっぱいに広がる。スプーンいっぱいの至福である。

やったことの無い人は是非ためしてほしい。

『熟柿を頬張る俺の年齢とし熟し(二平駄作)。